藤澤フラウエンクリニク
低用量ピル
OC/LEP
当院では、ピル(OC、LEP)を積極的に処方しています!
低用量ピルは安全、安心でメリットの多い薬です。
「ピルは副作用が強い、太る、不妊症になる」なんてことはありません。
本当はとても便利で、女性のQOL(生活の質)を向上させることが出来ます。
ピルは初潮から服用することが可能で、長期内服するほどメリットが多くなります。
勉強やテスト、部活や趣味を月経に邪魔されていませんか?
将来の不妊症を防ぐため、万が一の望まない妊娠を防ぐためにも小学生から(初潮から)
低用量ピルの服用をお勧めしています。
年間、下記の通り10代(14歳以下も!)の妊娠と中絶がある現実を知って下さい。
<ピルのメリット>
①確実な避妊ができます。
低用量ピルは「女性が自ら確実な避妊をすることができる」唯一の方法です。
飲み忘れが無ければ99.8%以上の避妊効果があります。
※避妊目的の場合は、自由診療のOCのみが適応となります。
②月経痛が軽くなったり無くなります。
今まで鎮痛剤が手放せなかったのに、飲まなくても過ごせる。
鎮痛剤を飲む日数が減るなど、多くの方が軽くなります。
③出血量が減ったり、日数が短縮します。
出血量は、現状の30~50%程度まで減少する方が多いです。
④生理的な状態で無月経になります。
月経前緊張症、月経前気分不快障害など月経が来ることで起こるトラブルにはピルを連続投与することで、出血を定期的には起こさない方法もあります。
⑤月経前の体調不良が軽くなったり無くなります。
⑥出血の日を自由にコントロールできます。
テスト、受験、旅行、プール、その時の状況に合わせ出血をずらすことができます。
⑦ニキビ、多毛症が軽減します。
男性ホルモンの生産、活性を抑制するためニキビに非常に効果があります。
肌の脂っぽさも軽減し、化粧崩れが減ったりします。
⑧不妊症や月経痛の原因となる、子宮内膜症を予防することができます。
月経血が卵管を逆流することにより、子宮内膜症が起こると考えられています。
毎月月経(排卵)があることは、女性にとって自然な事ではなく病気の原因となっています。過剰排卵により卵巣に内膜症が出来ると、不妊の原因となるうえ、将来的に癌化することもわかっています。月経開始より10年程度(20歳前後)で、既に発症している方が多数おられます。出来る限り早期(初潮)からの服用をお勧めします。
⑨子宮体がん、卵巣がん、大腸がんの予防効果が疫学的調査で指摘されています。
ピルを長期間(10年以上)服用することにより子宮体がん、卵巣がんのリスクは40~50%低下することがわかっています!
<ピルの副作用>
ピルと聞くと副作用を心配される方が非常に多いですが、持病が無く健康な女性が医師の指導のもとに内服する限り、ほとんどリスクはありません。
ピル開始直後には下記のマイナートラブルが起こることがありますが1~2ヶ月内服を続けるうちにおさまります。
軽い吐き気
頭痛
乳房の張り
不正出血など
★重篤な副作用★
血管内で血液が固まり、血液の流れが無くなる状態を「血栓症」と言い
ピルの最も危険な副作用と言われていますが、通常ではこの副作用は非常に稀です。
ピル服用による血栓症のリスクよりも、妊娠や分娩後のリスクがこれほど高いことは
ご存じない方が多いのではないでしょうか?
喫煙者は静脈血栓症のリスクが高まると言われているため
当院では喫煙者(本数に拘らず)にはピルを処方しておりません。
<ピルに関する偏見・間違った情報>
①酷い吐き気、頭痛
殆どの方では起こりません。軽い吐き気、頭痛があっても1~2ヶ月でおさまります。
②太る
ピルを服用することだけで太ることはありません。
③将来妊娠しにくくなる(不妊症)
ピルをやめると、服用前の状態に戻り排卵が再開します。
むしろ、ピルを飲むことで不妊症の原因となる子宮内膜症を予防します。
将来望むときに妊娠するために不妊の原因となる病気を予防する方法となります。
ピルを飲むことで不妊症となることはありませんが、加齢による妊孕能力の低下は防げません。妊娠と分娩は20代が適齢期ということを、予めご理解ください。
④がんになる
ピルの服用により乳がんが増える可能性が指摘されていましたが、現在は否定されています。
むしろ、ピルを長期間(10~15年)服用することにより子宮体がん、卵巣がんのリスクは40~50%低下することがわかっています。
自覚症状が少なく、早期発見の難しいこれらのがんのリスクが低下することは大きなメリットです!
<ピル処方について>
当院で初めてピルの処方を希望される場合、問診と診察が必要です。
服用方法、注意事項などをご説明します。
また、ピルを安心して継続していただくために3ヶ月に1度の受診と下記の検査を当院にて受けて頂きます。
①婦人科検診(1年に1度)
内診 超音波検診(性交経験の無い方は不要となりますが、MRI検査を行うことがあります)
子宮頸がん検診(性交経験問わず、検査可能。性交経験のある方、未経験でも20歳以降の方
は必ず受けて頂きます。)
子宮体がん検診(25歳以上で不正出血の有る方は必要な場合があります)
②血液検査(半年に1度:原則当院にて)
ご希望、必要に応じて血栓症(D ダイマー)の採血も行うこともあります。
<取扱い薬>
●ヤーズフレックス
●ヤーズ
●ドロエチ
●アリッサ
●ラベルフィーユ
●ファボワール