藤澤フラウエンクリニク
ミレーナ
ミレーナは、子宮内に黄体ホルモンを持続して放出する子宮内システムです。ミレーナ本体はＴ字型をしていて、柔らかいプラスチック製です。
Ｔ字型の縦の部分から黄体ホルモン（レボノルゲストレル）がゆっくり持続的に放出され一度装着すれば最長で５年間効果が持続します。元々、長期避妊目的で用いられてきましたが、２０１４年９月より過多月経、月経困難症の治療に対し保険適応となり、非常に使用し易くなりました。
① 過多月経、月経困難症の治療効果
黄体ホルモンの作用により、子宮内膜の増殖を抑える作用があるため
月経量を減少させるとともに月経痛を軽くします。
② コストパフォーマンスが高く、コンプライアンスが良い
ミレーナを１度挿入する費用とピルを５年間内服する費用とでは、明らかな差があります。
一度装着してしまえば交換メンテナンスが５年です。（定期健診はあります）
ピルのように内服の必要が無いため、飲み忘れ等による失敗がありません。
またピルと異なり黄体ホルモンが全身に影響を及ぼすことが少ないため、ピルの内服が難しい方（授乳中、高血圧、肝機能障害、５０歳以降）でも使用可能です。
※未経産の方、子宮の大きさや筋腫の位置などにより挿入出来ない場合もあります。
＜費用＞
保険適応：約11,000円・・・過多月経、月経困難症の治療目的
自由診療： ８0,000円（税別）・・・長期避妊目的
※ミレーナ挿入費用以外に、事前に子宮の状況確認のため必要な検査（超音波検査、子宮体癌検査など）があります。
挿入後１ヶ月以内に脱出や抜去しなければならない状況が生じた際は、自費挿入の場合のみ30,000円を返金します。保険診療での返金はありません。
最近ミレーナの挿入希望の方が増えています。
ミレーナ挿入後の検診に受診されず出血や腹痛等のトラブル時または入替の相談のみ受診される方がいらっしゃいます。ミレーナは「黄体ホルモン」を子宮内で持続して放出する「子宮内システム」であり、ミレーナを挿入中はミレーナの特徴を踏まえて定期的に診察しています。指示通りの受診（診察）をお願いします。
現在、ミレーナ挿入後の検診に受診されない方のミレーナ入替はお断りしています。